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12月10日 中条小で授業参観

午前中、我が母校でもある津幡町の中条小へ行ってきた。
特殊学級の生活科の授業「カレーライスをつくろう」の参観のためである。
夏にそれ用の動画コンテンツを中条小の先生と作っていたのだが、ようやく使う時が来たと言うので授業を見せてもらった。
どんなコンテンツかというと、ジャガイモやにんじんの皮むきや切り方、いためる、にる、カレー粉を入れるなどクリックすると動画で見られるのである。全体の流れを表示しているhtmlから飛ぶようになっていて、全部で1GBのコンテンツである。
特殊学級用ということで自作と相成った。自校のなべやコンロが使われていて、子どもたちにイメージを持たせやすくなっていることも特長かも。
またタイトル表示は「じゃ・が・い・も・の・か・わ・む・き」という具合に一文字ずつ表示が増えていき、子どもたちが読みやすいようになっている点も工夫したところである。
ビデオは作業する人の目線で撮ってあることもなかなかいいかなと思う。

子どもたちは7人。特殊学級2つクラス合同で、1年生から6年生まで一緒に活動する。
指導は担任2人と特殊支援2人と小1支援1人があたっていた。何とも明るい雰囲気で、人なつっこい子が多かった。校内研でもあったので、校長先生が見に来たら「校長先生、ぜっこうちょー!」とか、教頭先生が来たら「教頭先生どこ行った?きょうとー」とか叫んでいた男の子がいた。他のクラスの先生に「○○先生いつもかわいいね」と言っていたのには驚いた。

さて授業である。
家庭室に3台ノートパソコンを置き、一つはプロジェクタにつながっていてホワイトボードに映すことができる。特殊学級の子らがどのように動画コンテンツを使うのか、動画コンテンツは果たして効果があるのかそれを見たかった。
まず今日の流れを確認した後、材料を分担して皮むきと切る作業。
先生の演示は一切ない。「またパソコン見てもいいよ」といったぐらいだ。
いざ取りかかるという段階で、さっと取りかかる子もいれば、パソコンの前に行き、動画を見ながら切り方を確認する子もいた。繰り返し見て作業のイメージを焼き付けているような感じがした。最初にパソコンの前に行くのは女の子の方が多かった。しっかり確認してからやりたいのだろう。ちなみにパソコン操作はみんな自分でやっている。
基本的に教師は口は出すが手は出さない。常に声をかけてほめ、自信を持たせている。
そしてデジカメで写真を撮りまくっている。子どもたちはものすごく楽しそうである。
2年生の子だったが、途中まで切って次がわからなくなり動画を見に行く子がいた。そのときたまたま周りに先生はいなかった。自分からパソコンの前に行き、切り方の続きを見ていた。その表情は真剣そのものだった。見終わったらまたもどり、続きを切り出したのにはちょっと感動した。 「いやー動画コンテンツ、役に立ってるわ。」
作業が進むと切るのに飽きてパソコンを見に行く子もいたけど。
また、自分の分担が終わった後で、自分の担当の野菜以外の切り方などを一生懸命見ている子もいた。「そりゃ見たいわなー。ゆくゆくはじゃがいももにんじんも全部できるようになって欲しいし・・・」
全ての材料を切り終えたところで、いったん席にもどり、「炒める」の確認。
ここでプロジェクタに映してみんなで見る。ここだけラジカセをわざわざつないであってジャーという大きな音がする。音にビックリしてこわがる子もいるらしい。でもみんな早くやりたがった。ただ実際には、動画では絶対表現できない、熱さや油がはねるといったこともあるので、怖がって遠くから逃げ腰で長い箸でかき混ぜている子もいたのがおかしかった。
煮る段階でちょっと余裕が出てきたので、またパソコンの前に集まりはじめた。中には私の手を引っ張って動画をうれしそうに見せてくれた子もいた。
カレー粉を投入し、いいにおいが漂って来る中、ここで盛りつけのやりかたを確認していた。
さて盛りつけもおわり、試食タイム。
子どもたちのうれしそうな顔は本当に感動的である。充実感がすごく感じられた。
危険な場面などもなく、子どもたちなりの見通しをもちながら、作ることができたと思う。
特殊学級の子どもたちでも自分の必要に応じてコンテンツを使うことができることがわかって参観したこちらも充実感をもった参観だった。

by jiida2004 | 2004-12-12 15:12 | 仕事  

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